“やりたい”を見つける精神の柱

将来の夢とかわからん

私は子供の頃から、明確な
「将来の夢」がありませんでした。

何となく、お花描くの好きだったから
お花屋さんがいいかなあとか、
音楽習ってたからそれ系かなあとか、
ぼんやり考えていた程度。

進路選択なんて結局何も考えられず、
多少勉強ができて成績も良かったので
普通科の進学校を受験しました。

高校入学後体壊してから
まともに勉強してないので、
大学へは行かず学歴は高卒です。

今、多くの若い人たちが、
“やりたいことがわからない”
と話していると聞いたことがあります。

これはスポーツ自転車のプロショップの
店主さんが話してくれたことです。

身近なところで言うと、
私の弟もそう。

やりたいことは特にない、
やりたくないことを避けて、
あとは誰とやるかだ、と言います。

これ読んでくれてるみなさんは、
いかがでしょう。

やりたいこと、夢ってなんですか?
10年後どうなってたいですか?

…と聞かれて、スムーズに答えられるでしょうか。

目の前のこと考えるのに手一杯で、
生活に必死で、そんなこと考えてられない。

それを重ねていったら、
10年なんてあっという間に経ってしまうって。

そう思いませんか。

原因は日本全体の教育にあり?

でもこれって別に、考えられない我々が
悪いわけじゃないと思うんです。

それを考えられる”もと”になるものが、
私たちには与えられてないからじゃないか。

戦争が終わるまで、日本人は
“日本神話”を必ず教わっていたと言います。

古事記ですね。

古事記自体、作られたのが奈良時代とか
とんでもねえ昔なんですが、
その目的が、日本の”精神的な統一”
だったと言われています。

バラバラな国の集まりだった日本列島を、
一つの”日本”にするため、
国土のどこに住んでても、みんなが
“日本人である”という認識でいるために、
古事記が書かれ広められたのだそう。

何をもって日本人となすか、
日本で生きているということは
どういうことなのか、
先人たちが紡いできた
私たちのベースになるものとは。

そういった、精神的な柱になりうるものが、
神話には凝縮されているものと思われます。

海外では、自国の神話を教わるのは
今でも当たり前だと聞きます。

12〜13歳までに自国の神話を
教わらない国は必ず滅びる、
という説もあります。

12〜13歳くらいって、自分はどんな人間なのか、
これからどうやって生きていきたいのか、
考え始める時期かと思われます。

アイデンティティの確立、とかって言いますか。

それを迎えるまでに、
精神的な柱になりうる神話を
教わらない。

これまでの日本が、祖先の日本人が、
どういうあり方をしてきたのか。

それを知らないまま、自分のあり方を
探っていかないといけないんです。

内側へ向かって孤立

そして昨今、自分がどう思うかを
大事にしよう、てな文言が多数
見受けられます。

どのCMか忘れましたが、
「自分を向いて歩こう」とか。

でも、自分のことばっかり考えたって、
苦しくなる一方じゃないですか。

私はよく思います。

何でこんなに何にもない、
役にも立たない自分なんぞが
生きていなきゃいけないんだ、って。

神話の力でひとつになっていた
日本人の精神世界は、
「自分を向いて歩こう」によって
“自分”一人に孤立させられているのではないか。

考え方、生き方のベースがないまま、
“自分”の思うことだけで、
“自分”の力だけで生きていけ。

そう言われているようでなりません。

だから私は、”何をやりたいか”
物質的なことを考えるより先に、
それを考えられる「精神の柱」を
確立する必要があるのではと思います。

なんのために生きるのか、
今、この時代に、自分だからこそ
できることとは。

それを考えられるようになったら、
自然とやりたいことに向かって
進めるようになるのではと思います。

うまくまとめられた自信はないですが、
いいこと思いついたら改良します…

ということで、今回はこの辺で。

それでは。

日常
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碧い もみじ

平成9年生まれ熊本出身、埼玉在住。
高校入学直後「起立性低血圧(自律神経失調症)」と診断され、その後約8年を棒に振ったものの自力で治し、現在はフルタイムで都内まで通勤している。
絵や歌、アクセサリー作り、古典的な自転車など、興味を持ったことにはとことんハマってきたタイプ。
情報発信についても数年かけて学んだため、自分も何かできることを発信しようとサイトを立ち上げた。

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